KiCad 5.1.12_1 Windows版 日本語フォントマージビルド

KiCad 5.1.12_1 Windows版 日本語フォントマージビルド

2021年11月07日 新規投稿

2019年5月以来 久しぶりにビルドしてみました。 実は kicad-winbuilder が GitLab に移動したことをずっと知らなくて日本語フォントマージビルドを諦めておりました。
たまたま Github の winbuilder を見てみたら moved to https://gitlab.com と書いてあるではないか! 今まで Read-only の部分しか目に入ってませんでした。
気づいたのは今年の5月ごろだったが、やっと手をかけた次第です。
KiCad 6 の情報も出てきて日本語も問題なく入力できるみたいなので今回が最後になるかもです。
おなじみでしょうが、すべて自己責任で! 間違い・質問・ご要望は お問い合わせ まで。

総評

久しぶりで手順を忘れてました。 MSYS2の環境構築でド派手に止まって難儀しましたがディレクトリ丸ごと入れ替えて乗り切りました。
KiCad のコンソールで使用している Python がバージョン2のままで wxPython の最新版が対応しないためビルドオプションの WXPYTHON を OFF にしないと完了しませんでした。
欠落している必要そうなファイルも補完しました使用しているかは不明です。
インストールして使用してみたら、 5.1.4 の不具合もかなり改善してて良い感じで使えてます。

参考サイト

日本語フォントのマージ手順

http://wiki.kicad.jp/ おなじみですがこのサイトの日本語フォントのマージ手順とツールなければ出来ませんでした。(というかやってみようとは思わなかった)

謝辞

今回も先人に感謝。参考サイト以外にも各サイトにお世話になってます。 うちの情報も役に立ってくれれば、うれしいです。

作業環境

Windows 10 64bit 毎度ながらDドライブにて作業してます。
D:kicad-winbuilder で作業してますので読み替えてくださいませ。

作業開始

Cmakeのインストール

普通にセットアップできるので問題はないかと思います。
PATH 設定して起動できるようにすればOKです。

ソースの取得

https://github.com/KiCad/kicad-winbuilder にあります。
git Clone してください。

事前準備

msys2-base-x86_64-20201109.tar.xz をダウンロードしてきます。
解凍したら msys64 の msys2_shell.cmd を起動して。

pacman -S mingw-w64-i686-oce
pacman -S mingw-w64-x86_64-oce

pacman -S mingw-w64-i686-python2-setuptools
pacman -S mingw-w64-x86_64-python2-setuptools

を実行します。 完了したら

msys64\mingw32\bin

から

libFWOSPlugin.dll
libPTKernel.dll
easy_install-2.7.exe
easy_install-2.7.exe.manifest
easy_install-2.7-script.py

次に

msys64\mingw64\bin

から

libFWOSPlugin.dll
libPTKernel.dll
easy_install-2.7.exe
easy_install-2.7-script.py

をそれぞれコピーしてファイル名の -2.7 は消しておきます。

easy_install.exe
easy_install.exe.manifest
easy_install-script.py

easy_install 関係はビルド中に作成されますがリネームするタイミングが無いため準備しておいたほうがいいと思います。
今までの手順で使用した MSYS は削除して、もう一度解凍します。

msys64\etc\pacman.conf

を編集して

XferCommand = /usr/bin/curl -L -C - -f -o %o %u

のコメントアウトを外します。
curl を使用するように変更しないとダウンロードでタイムアウトするかもしれません。(何度止まったことか・・・) msys64 の msys2_shell.cmd を起動すると勝手に設定始まるのでメッセージが出たら exit して終了します。
Windosのエクスプローラーで先程控えておいたファイルを新しい MSYS の

msys64\mingw32\bin
msys64\mingw64\bin

に戻します。 以上で MSYS の準備完了です。

  • PKGBUILD

kicad-winbuilder ディレクトリの PKGBUILD を PKGBUILD.bak に名前変更。 PKGBUILD-STABLE をコピーして PKGBUILD に名前変更。 PKGBUILD の83行目付近に1行追加。 (ストロークフォントファイルのコピー)

EXTRA_FLAGS=""
if [ $GCCVERSION = "5.1.0" ] || [ $GCCVERSION = "5.2.0" ]; then
EXTRA_FLAGS=" -DCMAKE_CXX_FLAGS=-Wno-deprecated-declarations"
fi

cp /d/kicad-winbuilder/newstroke_font.cpp $HOME/MINGW-packages/mingw-w64-kicad-git/src/kicad/common ← 追加

MSYS2_ARG_CONV_EXCL="-DCMAKE_INSTALL_PREFIX=" \
${MINGW_PREFIX}/bin/cmake.exe \

この追加部分の先頭 cp /d/kicad-winbuilder/new…… の /d がドライブレターを表しているので環境で変更する。 例えば Cドライブなら cp /c/kica…… のように。

  • newstroke_font.cpp

上記参考サイトの 日本語フォントのマージ手順 に従って作成。
作成完了したら kicad-winbuilder ディレクトに配置(以前のファイルを流用してます。)
newstroke_font.cpp

  • install.nsi

nsis ディレクトリの install.nsi をバックアップ。
install-5.1.nsi を install.nsi にリネーム。
リネームした install.nsi を UTF-8 に文字コード変更して保存。

  • KiCad-Winbuilder.cmake

kicad-winbuilder ディレクトリの KiCad-Winbuilder.cmake を編集 334行目付近にあるバージョン表示部分をコメントアウト (なぜかここで止まる。)

# Extract the major and minor build version as a string
#string( REGEX MATCH
#        "([0-9]+)\\.([0-9]+)\\..*"
#        KICAD_MAJOR_MINOR_VERSION
#        "${KICAD_SEMANTIC_VERSION}"
#    )
#
#if( CMAKE_MATCH_COUNT EQUAL 2 )
#    #?Match slot 0 is the full string, so we want slots 1 & 2
#    set( KICAD_MAJOR_MINOR_VERSION "${CMAKE_MATCH_1}.${CMAKE_MATCH_2}" )
#    message( STATUS "Extracted version from source KiCadVersion.cmake: ${KICAD_MAJOR_MINOR_VERSION}" )
#else()
#    message( FATAL_ERROR "Unable to extract major and minor version string" )
#endif()

ビルド開始

Windows のコマンドプロンプト起動しカレント移します。

D:
cd kicad-winbilder

文字コード変更

chcp 65001

とりあえず実行

make_all.bat

環境作成途中、エラーで停止します。
kicad-winbilder の msys64 を丸ごと削除して先程準備した msys2-base-x86_64-20201109 の msys64 コピーする。
完了したら再度 make_all.bat を実行する。

make_all.bat

を実行する。 あとは停止しないでビルドして勝手にパッケージングしてくれる・・・はず。
ファイルは

kicad-winbuilder\msys64\home\ユーザー名\out\pack-i686
kicad-winbuilder\msys64\home\ユーザー名\out\pack-x86_64

に作成されます。

インストールパッケージ

上記手順でビルドしたインストールパッケージです。
自己責任でご使用ください。

32bit版 Lite
kicad-5.1.12_1-i686-lite.exe


32bit版
kicad-5.1.12_1-i686.exe


64bit版 Lite
kicad-5.1.12_1-x86_64-lite.exe


64bit版
kicad-5.1.12_1-x86_64.exe

 
 

KiCad 5.12 Windowsビルド

5.11 のビルドがうまくいかず悩んでたら 5.12 にバージョン上がってた・・・

KiCad 6 の情報が出ていますが図面内の日本語入力がサポートされるみたいで楽しみです。
個人的にはライブラリがデータに内包される機能に期待大。
?? いっぱい出ると悲しくなります。

Kicad 5.1.11 Windowsビルド

久しぶりに Kicad のWindowsビルドを実行してみました。
しかしダメダメ・・・MSYS2 の環境構築で止まってしまいます。
どうにもならんので手動でビルド試してみました。

最終的に

-DKICAD_SCRIPTING_WXPYTHON=OFF

にして WxPython 諦めたらパッケージはできました。
手順は

git clone https://gitlab.com/kicad/packaging/kicad-win-builder.git

で取得。
とりあえず make_all.bat 実行。
エラーでまくって停止するので MSYS2 を別にダウンロードしてきてフォルダ丸ごと入れ替え。
msys2 のシェル起動して

pacman --noconfirm -S base-devel

環境出来上がったら

pacman --noconfirm -S git make doxygen

pacman --noconfirm -S \
mingw-w64-i686-toolchain \
mingw-w64-i686-boost \
mingw-w64-i686-cairo \
mingw-w64-i686-curl \
mingw-w64-i686-glew \
mingw-w64-i686-openssl \
mingw-w64-i686-wxPython \
mingw-w64-i686-wxWidgets \
mingw-w64-i686-cmake \
mingw-w64-i686-gcc \
mingw-w64-i686-python2 \
mingw-w64-i686-python2-pip \
mingw-w64-i686-pkg-config \
mingw-w64-i686-swig \
mingw-w64-i686-libxslt \

pacman --noconfirm -S \
mingw-w64-x86_64-toolchain \
mingw-w64-x86_64-boost \
mingw-w64-x86_64-cairo \
mingw-w64-x86_64-curl \
mingw-w64-x86_64-glew \
mingw-w64-x86_64-openssl \
mingw-w64-x86_64-wxPython \
mingw-w64-x86_64-wxWidgets \
mingw-w64-x86_64-cmake \
mingw-w64-x86_64-gcc \
mingw-w64-x86_64-python2 \
mingw-w64-x86_64-python2-pip \
mingw-w64-x86_64-pkg-config \
mingw-w64-x86_64-swig \
mingw-w64-x86_64-libxslt

完了したらアップデート

pacman --noconfirm -Su

あとは環境変数設定してビルド。
完了したらパッケージ作成

$HOME/copydlls.sh \
--arch=i686 \
--pkgpath=$HOME/MINGW-packages/mingw-w64-kicad-git \
--nsispath=$HOME/nsis \
--makensis=/.support/nsis-3.06.1/Bin/makensis.exe

$HOME/copydlls.sh \
--arch=x86_64 \
--pkgpath=\$HOME/MINGW-packages/mingw-w64-kicad-git \
--nsispath=$HOME/nsis \
--makensis=/.support/nsis-3.06.1/Bin/makensis.exe

なんとなく MSYS2 丸ごと差し替えてるのでバージョンの食い違いでも起きてるような感じだけど良くわかりませんでした。

 

第7回ツーリング

日時

2019年9月29日
13:14~17:20

目的

林道探索

経路&目的地

携帯鉄塔山(名称不明)
源平森林道
板橋林道芳ヶ沢支線起点
板橋林道
摺上川ダム下流
烏川林道
梨平公園
板橋林道
板橋林道芳ヶ沢支線起点
源平森林道
携帯鉄塔山(名称不明)

走行距離

86.0Km

メンバー

てんちょ!
CB乗り

活動内容

近場林道探索ツーリング。
前回ふみゃーさんとツーリング時に発見した林道が気になって調査しました。
とりあえず準備運動代わりにいつもの林道を走行。先週来たときには無かった倒木が増えててびっくりした。
車では携帯鉄塔までたどり着けない状態でした。


途中休憩も無く摺上川ダム下流の橋まで到着。
奥に見えるのがダムです。


摺上川ダムのインフォメーションセンター反対側に到着。
こんなの見せられると登りたくてウズウズします。


きれいに整備されてますが、あまり来る人はいないと思う。

休憩終了して少しいくと前回発見した林道入り口に到着。


戻って来るまで鳥川(とりかわ)林道だと思ってた。
写真取り込んで確認したら烏川(からすがわ)林道でした。


入り口はこんな感じ。
フラットダートで気持ちよさそう。


ぼちぼち走ってると道が怪しくなってきた。


確認しながら進みます。


この先までいって限界でした。
地図だとあと500mぐらい行けそうだけど俺には無理。
方向転換だけで疲労困憊でした。


林道脱出してまた休憩、おなじみ梨平公園。


相変わらず曇天だけどキレイ。
雨がパラつきてきた。

このまま帰るのもつまらないのでダムまで来た林道を逆に戻っていきました。
疲労困憊で林道走ってたら轍につかまって転倒しました。
携帯鉄塔を過ぎたところで気になっていた脇道に突入。


結局、倒木で断念・・・。
元気なときに再度リベンジ。


リベンジの前に戻るのが大変。
調子に乗って下りすぎたか。

さらにバランス崩してバイクの下敷きになったけど、無事帰宅。
夕方薄暗くなってたせいかイノシシに3回遭遇。
親子連れもいました。


トリッカーに巻き付いてた葉っぱに群がる野良猫。
奪い合いです。
マタタビかな?

感想

慣れてきたと思ってスピードあげると転倒、センスなさ過ぎです。
課題も残ったので次回は超近場の探索に挑戦したいです。
それにしてもイノシシ多いな。

第6回ツーリング

日時

2019年9月22日
08:26~11:32

目的

ふみゃーさん 試運転

目的地

摺上川ダム
梨平公園
鳩峰峠
茂庭っ湖 南側道路

走行距離

92.7Km

メンバー

てんちょ!
ふみゃー

活動内容

おなじみ試運転兼ねた近場ツーリング。
ふみゃーさんが免許取得&バイク購入したものの仕事と雨でほとんど乗れてない。
台風近づいていて午後から雨予報だけど合間を縫ってツーリング。


個人的に川崎ライムグリーンは大好き。
トリッカーはオフタイヤのままです。


途中、飯坂の愛宕山付近。


連休ななのでインフォメーションセンター避けて 梨平公園 まで直行。
避けるほど人はいなかったけど・・・。
曇天だけど眺めは最高。


休憩してる分にはいいけど走り出すと肌寒いです。


あっという間に鳩峰峠。


登ってきたら、さらに寒い。


リッターバイク乗りに言わせると、濡れてるし 枝散乱してるし 石あるし走りずらいらしい。
オフ乗りに言わせると、アスファルトだし 道広いし 滑んないし物足りない。


何回か来たけど、山形県の県南自然公園という名称があったのね。


確かに句碑のようなものもあります。

うろうろしても、何もないので下ります。
途中、茂庭っ湖過ぎたところで右折して南側の道路走行。
初めて走った。


ぼちぼち走ると終点、こっから先はオフ車の出番。


すぐ隣に林道発見。


フラットダートで気持ちよさそう。
次回の課題。


途中、橋の上から撮影した茂庭っ湖に流れ込む支流。
渓流釣りや川遊びに良さそうだけど、熊も来そうだな。

感想

近場とは言え雨に降られないで良かった。
大型バイクの事は良くわからんがミラー越しに見ててCB1300よりZRX1100の方が旋回性が良さそうに感じました。(サイズ?重量?)
寒くなる一方だけど、もう少し走りたいですね。

第5回ツーリング

日時

2019年9月15日
07:46~10:05

目的

林道探索 第2弾

目的地

携帯鉄塔山(名称不明)
源平森林道
板橋林道芳ヶ沢支線起点
板橋林道
増沢林道

走行距離

56.0Km

メンバー

てんちょ!
CB乗り

活動内容

林道探索ツーリング。
ほとんどホームコースと化している携帯鉄塔山から源平森林道に向かう。


途中、板橋林道芳ヶ沢支線起点で休憩。


てんちょ!のとリッカー。
今日はきれいです。


XR100R 古いけど機関良好です。

先日、源平森林道の分岐点を左折してエライ目に合ったので今日は右折して挑戦。
順調に進んだけど結局行き止まりだった。
板橋林道芳ヶ沢支線起点 まで戻って板橋林道に挑戦。
非常に走りやすい道で面白みは無いけど爽やかでした。


順調に走って 板橋林道芳ヶ沢支線終点 を発見したので休憩。


休憩したポイントから少し上ってみると、すぐに 板橋林道終点 がありました。
もう少しいけそうだったので挑戦したけど道が無くなりました。


終点から逆に下ってきたら国道399号に出ました。
多分ここが起点だと思う。


そのまま国道少し走って摺上川を超えて増沢林道に突入。


途中、分岐あり左折したけど行き止まりでした。
戻ってきて本線?の方に向かってみる。


結局最後は行き止まりで休憩。
国道399号まで戻って帰宅。
途中、阿武隈川の堤防下が草刈り終了していたのでトコトコ走ってきました。

感想

今回はほとんど林道で移動できたのでいいツーリングでした。
全部つながってて一筆書きで帰ってこれると最高なんだけど・・・

第4回ツーリング

日時

2019年9月14日
04:54~07:17

目的

林道探索

目的地

携帯鉄塔山(名称不明)
源平森林道
飯坂スカイライン
導専の湯

走行距離

33.6Km

メンバー

てんちょ!

活動内容

林道探索ツーリング。
今回は単独のため早朝出発。
毎回走っている携帯鉄塔までのコースをのんびり登っていく。


携帯鉄塔過ぎた先に分岐がある。
前回は右に曲がって半田山に向かったが今回は左に曲がって飯坂・茂庭方面にゴー。


しばらくいくと通称 飯坂スカイライン に下る道と源平林道起点の分岐がある。


ここで一服。


さらにしばらくいくと分岐あり。


右折路


左折路
左右に分かれるT字路。右折の方が開けている感じがしたけど若干登りで宮城県方面。
左折は下りで茂庭方面なので左にゴー!この判断が大変なことに。
わずか数百メートル走ったらヤバゲな気配。


やっちまったいのスタック。
軽い気持ちのツーリングがいきなりハードに・・・。
これ以上は無理なので自力で脱出して速攻下山。


下りの飯坂スカイラインで雲海が見えました。


西の方(福島市街地)は雲なし。


飯坂温泉 共同浴場 導専の湯。
泥落とさないようにソーッと入ってきました。

とりあえず洗車だな。

感想

数日前に台風通過したばっかりなのに、なめてました。
特に単独は帰還困難に注意せねば・・・いい年して恥かく。

KiCad 5.1.4 インストールファイルの容量差について

KiCad 5.1.4 インストールファイルの容量差について

あらまし

Kicad 5.1.4 の日本語フォントマージビルドしたインストールパッケージを公開したらフォントマージしているはずなのに本家よりファイル容量が少ないとご指摘いただきました、ありがとうございます。
気になったので調査してみました。

ファイル展開と比較

まずは本家のインストールファイルをダウンロードして容量比較。

アンダーバーついてる方がフォントマージビルドですが 1,460KB 容量少ないです。

このままではしょうがないのでファイルを展開。
フォルダでプロパティ確認すると、

右がフォントマージビルド。
フォントマージビルドのほうが 747,215B でかい逆転現象。

展開したディレクトリを丸ごと比較してみました。 結果
がっかりするぐらい違ってましたがビルドしてる日時が違うので当然ですね。
よく確認するとバイナリのバージョン違いが多いです。
世界中の皆さんが日々更新のおかげで。ありがたいことです。
問題は存在しないファイルですが一番気になったのが wxWidgets の312(バージョン?)です。ごっそり欠落していますが 30 は入っているので動作には支障ないのでしょうか?不明です。

結論と感想

結論としては分からない!でした。
私のレベルでは無理・・・
ただ、差分のリスト作成できたので動作不具合時検証の役に立つと思います。

5.1 以降の日本語マージビルドやってて libzstd.dll が無いと起動時に怒られて真っ先に対応したんだけど本家にはファイルの存在が無くてショックでした。( ;∀;)

 

KiCad 5.1.4 Windows版 日本語フォントマージビルド

KiCad 5.1.4 Windows版 日本語フォントマージビルド

2019年09月05日 新規投稿
2019年09月05日 本家のインストールファイルよりサイズが小さいとご指摘いただきました。調査してみます。
2019年09月06日 ファイルサイズの調査してみました。結果
2019年09月18日 当ページでビルドした5.1.4 バージョン32bit版のフットプリントエディタ起動に不具合がある報告をユーザーの方から頂きましたので公開中止します。32bit版の使用はしないでください。現在調査中です。

KiCad で図面に日本語入力・表示してみたくて自力でコンパイルしてみた第5弾。 5.1.2公開後、油断してたら5.1.4がリリースされ、皆さん使用しているようなので負けずにビルド挑戦しました。
おなじみでしょうが、すべて自己責任で! 間違い・質問・ご要望は お問い合わせ まで。
インストールパッケージは一番下です。

総評

今までに比べると慣れてきたせいもあって短期間でビルドできるようになりました。
ビルド実行していると多少欠落するファイルがありますが以前の作業環境ある場合はコピペで対応できます。
ただし、初めてビルドする人でもシームレスに作業できるように記事を書くポリシーがあるので面倒なダウングレードを行って手順を記載してます、ご了承くださいませ、それでも4.X.Xの頃に比べたらずいぶん楽勝です。
とりあえず欠落してたファイルは、

libeay32.dll
ssleay32.dll
librtmp*.dll
libgnutls*.dll
libreadline7.dll
libzstd.dll
pip.exe
pip.exe.manifest
pip-script.py

こんな感じでしたが、ほとんど5.1.0のビルドしたときと同じです。 新しくpip関係のファイルが記事作成時点のビルドでは生成されなかったので以前のバージョンに戻してビルドさせファイルをバックアップする方法でしのいでます。
そのほか64ビット版だと .manifest ファイルが不明ですが32ビット版の .manifest ファイル確認したら形だけの状態だし、インストーラー使用して構成するので無くても大丈夫だと思います。
それでも可能な限りファイル見つけてビルド・パッケージ作成しました。

参考サイト

日本語フォントのマージ手順

http://wiki.kicad.jp/ おなじみですがこのサイトの日本語フォントのマージ手順とツールなければ出来ませんでした。(というかやってみようとは思わなかった)

基本的なビルドの方法

http://docs.kicad-pcb.org/doxygen/md_Documentation_development_compiling.html ソースからビルドする場合の情報です。

謝辞

今回も先人に感謝。参考サイト以外にも各サイトにお世話になってます。
うちの情報も役に立ってくれれば、うれしいです。

作業環境

Windows10 64bit
5.1.0と一緒でDドライブにて作業してます。
階層が深くなる対策のため kicad-winbuilder-master を kicad-winbuilder にリネームしてます、 読み替えてくださいませ。

作業開始

Cmakeのインストール

https://cmake.org/download/ から自分の環境にあったインストーラをダウンロードしてセットアップします。
普通にセットアップできるので問題はないかと思います。

ソースの取得

https://github.com/KiCad/kicad-winbuilder の Winbuilder を使用しました。git 環境が整っている方はgithub のkicad-winbuilder を Clone してください。 git 環境が無い場合は https://github.com/KiCad/kicad-winbuilder にアクセスして Clone or Download から zip でダウンロードして展開する。
注意点はドライブのルートに展開するのとユーザー名のスペースに注意です。(マルチバイト文字もかな) 検証は最初の部分にも書いた通り D:\kicad-winbuilder で行いました。

事前準備

前回同様、欠落ファイルを補うためパッケージをダウングレードするとcmake が起動出来なくなります。
今回もエラーで止まったのを見計らってファイルをコピーする方法で対応しました。

  • PKGBUILD

kicad-winbuilder ディレクトリの PKGBUILD を PKGBUILD.bak に名前変更。 PKGBUILD-STABLE をコピーして PKGBUILD に名前変更。
名前変更した PKGBUILD の25行目付近に2行追加。 (必須ライブラリの追加)

depends=("${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-boost"
         "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-cairo"
         "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-curl"
         "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-glew"
         "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-openssl"
         "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-wxPython"
         "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-wxWidgets"
         "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-libxslt"
         "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-oce"
         "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-gnutls" ← 追加
         "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-rtmpdump" ← 追加
         "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-ngspice"
         "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-fftw")
makedepends=("${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-cmake"
             "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-doxygen"
             "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-gcc"
             "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-python2"
             "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-pkg-config"
             "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-swig"
             "${MINGW_PACKAGE_PREFIX}-glm"
             "git")

PKGBUILD の83行目付近に1行追加。 (ストロークフォントファイルのコピー)

EXTRA_FLAGS=""
if [ $GCCVERSION = "5.1.0" ] || [ $GCCVERSION = "5.2.0" ]; then
EXTRA_FLAGS=" -DCMAKE_CXX_FLAGS=-Wno-deprecated-declarations"
fi

cp /d/kicad-winbuilder/newstroke_font.cpp $HOME/MINGW-packages/mingw-w64-kicad-git/src/kicad/common ← 追加

MSYS2_ARG_CONV_EXCL="-DCMAKE_INSTALL_PREFIX=" \
${MINGW_PREFIX}/bin/cmake.exe \

この追加部分の先頭 cp /d/kicad-winbuilder/new…… の /d がドライブレターを表しているので環境で変更する。
例えば Cドライブなら cp /c/kica…… のように。

  • newstroke_font.cpp

上記参考サイトの 日本語フォントのマージ手順 に従って作成。 作成完了したら kicad-winbuilder ディレクトに配置

newstroke_font.cpp

  • copydlls.sh

kicad-winbuilder ディレクトリの copydlls.sh を編集。 212行目付近に1行追加。 このファイル無いと起動しません。

"libreadline7.dll" \
"libtermcap-0.dll" \
"libpsl-5.dll" \
"libzstd.dll" \ ← 追加
"libcrypto-1_1*.dll" )

271行目付近に1行追加。 (修正しなくても問題ないと思うが存在するファイルなのでちゃんとコピーしてみる。今回も license_for_documentation.txt は行方不明。)

echo Building NSIS installer exe...
cp -r $NSISPATH $TARGETDIR
cp $HOME/MINGW-packages/mingw-w64-kicad-git/src/kicad/AUTHORS.txt "$TARGETDIR" ← 追加
}
  • KiCad-Winbuilder.cmake

kicad-winbuilder ディレクトリの KiCad-Winbuilder.cmake を編集 103行目付近に2行追加 (openssl と readline と pip パッケージのダウングレードのファイル定義)

if( i686 )
    set( TOOLCHAIN_PACKAGES "${TOOLCHAIN_PACKAGES} mingw-w64-i686-toolchain mingw-w64-i686-boost mingw-w64-i686-cairo mingw-w64-i686-curl mingw-w64-i686-glew mingw-w64-i686-openssl mingw-w64-i686-wxPython mingw-w64-i686-wxWidgets mingw-w64-i686-cmake mingw-w64-i686-gcc mingw-w64-i686-python2 mingw-w64-i686-python2-pip mingw-w64-i686-pkg-config mingw-w64-i686-swig mingw-w64-i686-libxslt bzr git doxygen" )
    set( DWONGRADE_PACKAGES "${DWONGRADE_PACKAGES} http://repo.msys2.org/mingw/i686/mingw-w64-i686-openssl-1.0.2.p-1-any.pkg.tar.xz http://repo.msys2.org/mingw/i686/mingw-w64-i686-readline-7.0.005-1-any.pkg.tar.xz http://repo.msys2.org/mingw/i686/mingw-w64-i686-python2-pip-19.1.1-1-any.pkg.tar.xz" )
← 追加 endif() if( x86_64 ) set( TOOLCHAIN_PACKAGES "${TOOLCHAIN_PACKAGES} mingw-w64-x86_64-toolchain mingw-w64-x86_64-boost mingw-w64-x86_64-cairo mingw-w64-x86_64-curl mingw-w64-x86_64-glew mingw-w64-x86_64-openssl mingw-w64-x86_64-wxPython mingw-w64-x86_64-wxWidgets mingw-w64-x86_64-cmake mingw-w64-x86_64-gcc mingw-w64-x86_64-python2 mingw-w64-x86_64-python2-pip mingw-w64-x86_64-pkg-config mingw-w64-x86_64-swig mingw-w64-x86_64-libxslt bzr git doxygen" )   set( DWONGRADE_PACKAGES "${DWONGRADE_PACKAGES} http://repo.msys2.org/mingw/x86_64/mingw-w64-x86_64-openssl-1.0.2.p-1-any.pkg.tar.xz http://repo.msys2.org/mingw/x86_64/mingw-w64-x86_64-readline-7.0.005-1-any.pkg.tar.xz http://repo.msys2.org/mingw/x86_64/mingw-w64-x86_64-python2-pip-19.0.1-1-any.pkg.tar.xz" ) ← 追加 endif()

312行目付近に1行追加 (openssl と readline と pip パッケージダウングレードの実行用)

if( NOT EXISTS "${LOG_DIR}/pacman_required_packages" )
# Get the initial required packages and then update pacman again
execute_msys2_bash( "pacman --noconfirm -S base-devel" "${LOG_DIR}/pacman_base_devel" )
execute_msys2_bash( "pacman --noconfirm -S git make ${TOOLCHAIN_PACKAGES}" "${LOG_DIR}/pacman_required_packages" )
execute_msys2_bash( "pacman --noconfirm -Su" "${LOG_DIR}/pacman_required_packages_update" )
execute_msys2_bash( "pacman --noconfirm -U ${DWONGRADE_PACKAGES}" "${LOG_DIR}/pacman_boost_packages_downgrade" ) ← 追加
endif()
  • nsis ファイル

kicad-winbuilder ディレクトリにある nsis ディレクトリの拡張子 nsi のファイルが文字コード UTF-8N なので UTF-8 に変換して保存しなおす。

Chinese.nsh
German.nsh
Greek.nsh
Italian.nsh
Spanish.nsh
install.nsi

ビルド開始

Windows のコマンドプロンプト起動しカレント移します。

D:
cd kicad-winbilder

文字コード変更 (Win10の場合実行しないと MSYS2 の処理時に文字化けします。Win7は試してないけど4.0.7と一緒で実行しなくても大丈夫だと思います。)

chcp 65001

とりあえず実行

make_all.bat

環境作成できてKicad本体のビルドが始まるぐらいにCmakeが起動できなくてエラーで停止します。 D:\kicad-winbuilder\msys64\mingw32\bin にある

libeay32.dll
libreadline7.dll
pip.exe
pip.exe.manifest
pip-script.py
ssleay32.dll

と、 D:\kicad-winbuilder\msys64\mingw64\bin にある

libeay32.dll
libreadline7.dll
pip.exe
pip-script.py
ssleay32.dll

をそれぞれコピーしてバックアップ。
エクスプローラーで D:\kicad-winbuilder\msys64 の msys2_shell.cmd をダブルクリックで起動し、コマンドを実行してopenssl と readline と pip のパッケージを最新版に戻す。

pacman --noconfirm -S mingw-w64-i686-openssl
pacman --noconfirm -S mingw-w64-i686-readline
pacman --noconfirm -S mingw-w64-i686-python2-pip
pacman --noconfirm -S mingw-w64-x86_64-openssl
pacman --noconfirm -S mingw-w64-x86_64-readline
pacman --noconfirm -S mingw-w64-x86_64-python2-pip

パッケージが戻ったら MSYS2 コンソールをexitで終了し先程バックアップしたファイルを mingw32 のファイルは mingw32 に、mingw64 のファイルはmingw64 にコピーする。

D:\kicad-winbuilder\msys64\mingw32\bin
D:\kicad-winbuilder\msys64\mingw64\bin

以上の作業が完了したら、コマンドプロンプトに戻って再度

make_all.bat

を実行する。 あとは停止しないでビルドして勝手にパッケージングしてくれる・・・はず。 ファイルは

kicad-winbuilder\msys64\home\ユーザー名\out\pack-i686
kicad-winbuilder\msys64\home\ユーザー名\out\pack-x86_64

に作成されます。

インストールパッケージ

上記手順でビルドしたインストールパッケージです。
自己責任でご使用ください。
(毎度のことながら貧乏なので署名はしていません。Windows Defender SmartScreen で警告出ます・・・多分)
Windows10の場合 詳細方法 → 実行
32bit版 環境無くて未チェックです・・・すみません

32bit版 kicad-5.1.4_1-i686.exe
 公開中止 検証中

64bit版 kicad-5.1.4_1-x86_64.exe

 
 

第3回ツーリング

日時

2019年9月01日
11:25~14:27

目的

試運転

目的地

携帯鉄塔山(名称不明)
平沢山
西山城跡
うぶかの郷
藤倉ダム
半田山 登山口
半田山 管理センター
徳江大橋

走行距離

48.9Km

メンバー

てんちょ!
CB乗り

活動内容

先日に続いて試運転ツーリング。
今回はXR100のキャブオーバーホールとFC-MOTOに注文していたブーツが届いたので様子見。


購入したブーツ。FC-MOTO で発注した Bogotto ADX-E ちょっと地味だったかな。


キャブオーバーホールが完了したXR100。

相変わらず近場ツーリングですが、今回はオフ車のみなので林道メイン。
久しぶりに携帯鉄塔がある山まで来たけど道を忘れていた。


途中、何か所か眺めが良い場所を発見。


信達平野が一望です。

昔、オフロードのコースがあった平沢山に行ったら入れなくなってました。
道間違ってたのか今となっては不明。


しばらく うろうろしていると西山城跡 本丸跡 を発見。
昔はここから うぶかの郷 に下れたんだけど遊歩道が整備されてバイクでは申し訳ない道路になってました。

気を取り直して下山。再度、うぶかの郷を目指して上ります。
うぶかの郷を過ぎて林道に突入。
これが使用していない道なのかスゲー道でした。


しばらく走るとトンネルがあります。岩をくりぬいたもので隧道の表現が似合う。


いかにもオフロード的な1枚。

さらに進むと 藤倉ダム に到着。
結構しんどかった。


さらに進むと昨日きた半田山の登山口に到着。


結構疲れたので管理センターに向かうことにした。


管理センター到着。


とりあえず休憩。

一服終了したら下山して徳江大橋に向かう。
調子に乗って土手の下を走ろうとしたら草だらけですごいことになった。
断念してアスファルトの道路走って帰ってきました。

感想

XR100も無事復活。藪こぎは短距離でも疲れます。
トリッカーのタイヤを交換しないと林道は無理だな。
ブーツは値段の割には良かった。なじむのが楽しみ。