KiCad 4.0.6 Windows版 日本語フォントマージビルド

KiCad 4.0.6 Windows版 日本語フォントマージビルド

2018年11月03日 Pukiwikiサイトから転載

2017年03月25日 追加情報

※未確認ですが Cmake ファイルに以下記述があったので PKGBUILD-STABLE を PKGBUILD にリネームしただけで行けたんじゃね?みたいな感じがしてます・・・

2017年03月20日 更新

 

KiCad で図面に日本語入力・表示してみたくて、自力でコンパイルしてみたがドツボにはまったので参考までに・・・
回路図のコメント入力や基板のシルクで日本語が使えるので便利です。
おなじみでしょうが、すべて自己責任で!

間違い・質問・ご要望は お問い合わせ まで。

参考サイト

日本語フォントのマージ手順

http://wiki.kicad.jp/

おなじみですがこのサイトの日本語フォントのマージ手順とツールなければ出来ませんでした。(というかやってみようとは思わなかった)

基本的なビルドの方法

http://docs.kicad-pcb.org/doxygen/md_Documentation_development_compiling.html

毎度ながら先人に感謝。足向けて寝れません。
世界中にいるので立ったまま寝るようです-

作業環境

Windows10 64bit
Dドライブにて作業してます。また、階層が深くなるため kicad-winbuilder-master を kicad-winbuilder にリネームしてます、 読み替えてくださいませ。
下記手順ですべて実行したら kicad-winbuilder ディレクトリが 20GBぐらいになりました。空き容量にも注意してください。

作業開始

ソースの取得

https://github.com/KiCad/kicad-winbuilder の Winbuilder を使用しました。
https://github.com/KiCad/kicad-source-mirror も試してみたけどパッケージ化がわからず。ビルドしたPCで使用するなら問題なく動いたんだけどライブラリ手動でコピーするのが面倒(nsis のファイルがマッチせず失敗した)なのでインストールパッケージも生成していただきました。

https://github.com/KiCad/kicad-winbuilder にアクセスして Clone or Download から Clone するか zip でダウンロードして展開する。
注意点はドライブのルートに展開するのとユーザー名のスペースに注意です。(マルチバイト文字もかな)

Cmakeのインストール

https://cmake.org/download/ から cmake-3.8.0-rc1-win64-x64.msi をダウンロードしてセットアップします。
普通にセットアップできるので問題はないかと思います。

windows のコマンドプロンプト起動しカレント移します。

D:
cd kicad-winbilder

文字コード変更(Win10の場合実行しないと MSYS2 の処理時に文字化けします。Win7は実行しなくても大丈夫でした。)

chcp 65001

とりあえず実行

make_all.bat

最後まで終了すれば問題ないが、多分エラーで止まると思う。
とりあえず実行するとファイルのダウンロードと環境の構築はしてくれるのでエラーが出てから考える。
うちの環境では *** NGSPICE library missing *** のエラーメッセージが出て終了しました。

環境の再構築

コマンドプロンプトで必要ファイルコピー

copy d:\kicad-winbuilder\PKGBUILD-ngspice-git D:\kicad-winbuilder\msys64

MSYS2コンソール起動

エクスプローラーで D:\kicad-winbuilder\msys64 の msys2_shell.cmd をダブルクリックで起動

以降 MSYS2 コンソールで作業
必要なパッケージインストールする

pacman -S autoconf
pacman -S automake
pacman -S bison
pacman -S libtool
pacman -S patch

ファイルのコピーと NGSPICE のビルド(NGSPICE は 4.0.6 安定板では使用しないと思われるが、パッケージングでライブラリコピーするので作成します。)

cd $HOME/MINGW-packages/mingw-w64-ngspice-git
mv PKGBUILD $HOME/PKGBUILD-ngspice.bak
cp /PKGBUILD-ngspice-git PKGBUILD
makepkg-mingw -is

インストールを行いますか? で Y
i686版もインストールを行いますか? で Y

完了したら続いてKiCad

boost のダウングレード

cd $HOME
pacman -R mingw-w64-x86_64-boost

以上のパッケージ削除しますか? で Y

pacman -R mingw-w64-i686-boost

以上のパッケージ削除しますか? で Y

wget http://repo.msys2.org/mingw/x86_64/mingw-w64-x86_64-boost-1.57.0-4-any.pkg.tar.xz
wget http://repo.msys2.org/mingw/i686/mingw-w64-i686-boost-1.57.0-4-any.pkg.tar.xz
pacman -U mingw-w64-x86_64-boost-1.57.0-4-any.pkg.tar.xz

インストールを行いますか? で Y

pacman -U mingw-w64-i686-boost-1.57.0-4-any.pkg.tar.xz

インストールを行いますか? で Y

ファイルダウンロードとビルド

cd $HOME
wget http://systembank.info/~sow/KiCad/PKGBUILD_kicad_jfont
wget http://systembank.info/~sow/KiCad/newstroke_font.cpp
rm -rf $HOME/MINGW-packages/mingw-w64-kicad-git/
mkdir $HOME/MINGW-packages/mingw-w64-kicad-git/
cd $HOME/MINGW-packages/mingw-w64-kicad-git
cp $HOME/PKGBUILD_kicad_jfont PKGBUILD
makepkg-mingw -is

それぞれ インストールを行いますか? で Y

起動&動作確認

エクスプローラーから D:\kicad-winbuilder\msys64\mingw64\bin\kicad.exe を起動して確認します。
特に、バージョン情報や図面に漢字の入力ができるか確認する。

インストールパッケージの作成

MSYS2 コンソールで必要なパッケージのインストールとファイルのダウンロード

cd $HOME
pacman -S mingw-w64-i686-oce

インストールを行いますか? で Y

cd /
wget http://systembank.info/~sow/KiCad/copydlls.sh

以上で MSYS2 の作業は終了なのでコンソール閉じて OK です。

windows のコマンドプロンプト起動しカレント移します。(今度は文字コード変更不要)

D:
cd kicad-winbilder
ren copydlls.sh copydlls.bak
copy msys64\copydlls.sh
make_all.bat

実行中に [エラー: /home/SBD/MINGW-packages/mingw-w64-kicad-git/kicad は https://github.com/KiCad/kicad-source-mirror.git の複製ではありません] が表示されますが、 スキップするので問題ありません。
kicad-source-mirro のWinbuilderで 4.0.6 安定板のパッケージをビルドし、インストールパッケージの作成だけをバッチ処理させているためです。

また、ライブラリファイルのコピーが終了してパッケージの作成に入るあたりで [Bad text encoding: install.nsi:9] のエラーが出る場合は、D:\kicad-winbuilder\nsis\install.nsi ファイルを文字コード変更できるエディタ等かツールで UTF-8 から Shift-JIS に変更して再度 make_all.bat を実行してください。

正常に終了すれば

D:\kicad-winbuilder\msys64\home\ユーザー名\out\pack-i686
D:\kicad-winbuilder\msys64\home\ユーザー名\out\pack-x86_64

それぞれにインストールパッケージが作成されています。

ダウンロードしたファイルの修正部分

上記手順で、当サイト http://systembank.info/~sow/KiCad/ からダウンロードしたファイルの修正箇所は以下の通りです。

  • PKGBUILD_kicad_jfont
-DPYTHON_EXECUTABLE=${MINGW_PREFIX}/bin/python2.exe \
${EXTRA_FLAGS} \
../${_realname}
cp $HOME/newstroke_font.cpp $HOME/MINGW-packages/mingw-w64-kicad-git/src/kicad /common     ← 追加
make
  • newstroke_font.cpp

http://wiki.kicad.jp/日本語フォントのマージ手順 に従って KST32B フォントをマージしたファイル

  • copydlls.sh
echo Building NSIS installer exe...
cp -r $NSISPATH $TARGETDIR
cp $HOME/MINGW-packages/mingw-w64-kicad-git/src/kicad/AUTHORS.txt "$TARGETDIR"     ← 追加
cp $HOME/MINGW-packages/mingw-w64-kicad-git/src/kicad/license_for_documentation.txt "$TARGETDIR"     ← 追加
}

makensis() {
cd "$TARGETDIR/nsis"

インストールパッケージ

面倒な人はインストールパッケージをダウンロードしてください。
(署名はしていませんので、自己責任で有効にしてください。–詳細方法 → 実行–)

32bit版 kicad-4.0.6-i686.exe

64bit版 kicad-4.0.6-x86_64.exe

投稿者: てんちょ!

電脳再生研究所 助手